おやになるということ。

児童虐待のニュース。

淡々と読み上げられるキャスターの声から、

もう、きいていられないような内容が語られる。

そしてそれは本当に、本当に、

毎日のように流れてくる。

もし、自分の子どもがそんな状況になってしまったら？

もし自分がそうだったら？

親だけのせい？

おじいちゃん、おばあちゃんは何してた？

親戚いなかったの？

隣の人は気づかなかった？

児童相談所って何してるの？

そういう私は何かした？

そんな中、

私のいとこ(シングルマザー)と、子どもの保険の話をする機会があった。

いとこは私と同世代。

いとこの子どもは私の子どもと同世代。

少しだけ私が年上で、

姉御肌の私と、お節介おじさんの主人が、

彼女と話をした。

話の趣旨は、

保険は親である私たちがもしも働けなくなったり亡くなったときの養育費的な意味合いと、

子どものための将来の貯金という意味合いで、

という話をしたのだけど、

あまりにもびっくりする返事が返ってきた。

「子どもにそこまでする必要ある？」

「私は、そんなにいろいろしてもらってない。」

「何かあったらあったで、それがこの子の運命。」

なにも、

高額な保険に入った方がいいとか、

大金を子どもに残せとはいっていない。

シングルマザーということは、

いまは大丈夫でも、

親に何かあるときの養育者の問題があるよと伝えたかっただけ。

それに彼女の父親も亡くなり、

父方の親戚も疎遠で、

母親は元気でも、

母方の親戚もみな高齢になっていっており、

金銭的に余裕のある人はほとんどいない事実を知っていたので、

ただただ、余計に気になってのことだった。

保険に限らず、

彼女の家には父でない男性が出入りしているらしいのだが、

定職もないらしく、

上の子は彼に気を使っているようだ。

(下の子はまだ小さいからわからないかな。)

なんだかとてもあやふやな関係のようだ。

いうまでもなく、

定職についていないのがダメということをいいたいのではなく、

シングルマザーが男性と付き合うのが悪いという話でもなく、

2人も未就学児がいて、

忙しいとかいつも大変とかお金がないと口ぐせなのに、

彼の分まで食事を用意したり、

彼がいるがために親の優しさを急に断りだしたり、

特に結婚の予定はないと主張し、

子どもをお風呂に入れるのを手伝ってくれるからきてもらっているという謎な主張で

(それまでは彼女の母親が、子どものお風呂のために毎日通っていた)、

彼女の言動には何かと違和感を感じる。

別に彼女が単に男性と付き合っているだけなら、

いとこの私や、私の主人が口を挟むことはないけれど、

子どもたちのことを考えると、

もし虐待されたらとか、

虐待まではいかなくても彼女が悪い方にいってしまったらとか、

考えてしまう。

全てを否定するわけではない。

彼がいることで、彼女は精神的に救われて、

もっともっと頑張れるのかもしれない。

でも、彼女の言動の変わり方をみていると、

なんだか悪い方に進んでいるようでならない。

そうはいっても、

私たちが会っているのは、

半年か一年に一度、

親戚の集まりだけ。

物理的にも遠い。

でも、嫌な予感がしてならなかった。

主人も同じだった。

彼女の母親など、身近な人に連絡をしまくった。

強い口調で語った。

ただ、子どもが心配なんだと。

虐待の事実がわかって、

子どもたちが傷ついた後では遅いんだと。

いい人なら、それでいい。

でも、本当にそうか、

何度も何度も様子を見てほしい。

こまめに連絡してほしい。

嫌がられても、連絡してほしい。